하지원 Ha Ji Won ハ・ジウォン個展【현상변경: 내가 나인 이유를 들여다보기(現象変更:私が私である理由を見つめる)】 会場レポート&作品紹介 2025.9.27

9月27日(土)から10月31日(金)まで南楊州のビスタバレーにある
アートセンターで開催されるハ・ジウォン個展
현상변경: 내가 나인 이유를 들여다보기(現象変更:私が私である理由を見つめる)!🖼🎨🖌
先日、この会場で行われたオープニングセレモニーとアーティストトークの様子をご紹介しましたが…

하지원 Ha Ji Won ハ・ジウォン個展【현상변경: 내가 나인 이유를 들여다보기(現象変更:私が私である理由を見つめる)】オープニングセレモニー&アーティストトーク 2025.9.27

今日は、写真とともに会場レポートと作品紹介をお届けします。📷✨
時は遡って9月27日(土)。 数日前に釜山から帰国したばかりだったのですが、
深夜便で5日ぶりにソウルへ戻ってきました。✈️そこから空港を出て、
バスに揺られること約2時間半。 ちょっと道に迷いながらも、なんとか南楊州のビスタバレーに到着!
そして入口では、 ジウォンオンニの個展の看板がお出迎えしてくれました。🌞🥹💕

ソウルでは連日大雨が続いていたと聞いて、天気がちょっと心配だったんですが…
この日はなんと、ソウルも南楊州も見事な青空が広がっていて、 涼しい秋の風が心地よく吹いていて、
本当にお出かけ日和でした。🌞🍃そして入口では、
ジウォンオンニの個展ポスターがどーんと貼られていて、
それを見た瞬間、テンションが上がりまくりました!💕🥹✨

入口だけじゃなく、会場のあちこちに個展のポスターが飾られていて、
緑に囲まれた空間の中で、お日さまとトーキングラビットに見守られながら、
写真を撮る手が止まらない…📷まさに1023にはたまらないスポットでした。🌞🐰💕
今回はソウルではなく、南楊州での開催でしたが、 遠路はるばる足を運んだ甲斐が本当にありました。✨

今回の個展の会場は、南楊州にある「ビスタバレー」という乗馬テーマパーク。
まさに自然に囲まれた、癒しのスポットです🌳🐴
ジウォンオンニは馬が大好きなので、こんなに自然豊かな場所で個展が開催されるなんて、
きっとこのロケーションもすごく気に入ってるでしょうね。💖
赤レンガ造りの建物や、ガラスハウスのようなおしゃれな建物がずらりと並んでいて、
青空と緑がその空間にぴったり溶け込んでいて、本当に素敵な雰囲気でした。✨

乗馬テーマパークの敷地内にある赤レンガの建物、
その2階がアートセンターになっていて、とってもおしゃれなギャラリー空間でした。✨
ここでは、様々な展示が定期的に開催されているそうです。
建物の前にある黒板には「ハ・ジウォン個展」の文字がしっかりと書かれていて、
隣にある赤いぐるぐる階段も、まるでアート作品のような存在感!
そんな美しい環境の中にいるだけで、心がふわっと癒されました。💗🌿

道標の矢印に従って進んでいくと、ついにアートセンターの入り口に到着!
そこには、またしてもジウォンオンニの個展の横断幕が、大きく掲げられていました。✨🥹
3回目となる今回の個展では、どんな作品が並んでいるのか…
もうワクワクとドキドキが止まりません。💕

先日の記事でもご紹介しましたが、今回の個展のテーマは 「現象変更:私が私である理由を見つめる」。
ジウォンオンニが俳優として歩んできた人生の中で経験した、
アイデンティティの揺らぎや、深い内面の感情を絵画で表現しています。
そんな自己の本質を探る、仮面の奥にあるもう一人の自分と向き合う個展のメイン作品は、
待望の「トーキングラビット」の新作🐰✨
ずっと見たかったこの作品が、今回の個展で初めて展示されると聞いて、
やっと自分の目で見ることができた瞬間…もうドキドキが止まりませんでした。💕

入口付近にも、ずらりと個展のポスターが飾られていて、
会場に足を踏み入れる前から、すでにワクワクドキドキ。💕
個展初日は14時からのオープンだったのですが、 今回の展示を担当された方のご厚意で、
なんとオープン前に作品を見せていただけることに!🥹

早速ギャラリーの中へ。 広々としていて、とってもおしゃれな空間が広がっていました。✨
そこには、ジウォンオンニの過去の個展で展示された作品に加えて、
2025年に描き下ろされた新作も並んでいて、 ギャラリーに足を踏み入れた瞬間、
その素敵な雰囲気にすっかり魅了されました。💫
まだオープン前だったので、会場には関係者の方しかいらっしゃらず、
静かな空間の中で、じっくりと作品と向き合える贅沢な時間を過ごすことができました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。🥰

白い壁には、文化学博士・リュ・ジェホン氏が、
ジウォンオンニの個展のために書き下ろしたプロローグが掲げられていました。
作品をご紹介する前に、まずはこのプロローグをご紹介したいと思います。💖


HA JIWON SOLO EXHIBITION
현상변경 : 내가 나인 이유를 들여다보기
現象変更:私が私である理由を見つめる

내 밖의 나. 배우로서 하지원’은 어떻게 ‘나’ 자신일 수 있을까. 그는 선택된 배우의 캐릭터를 연기해왔고 우리는 ‘가면효과'(masking effect)를 통해 그를 구성하고 바라볼 수밖에 없다. 우리는 분명 그를 알 수 없다. 다만 문득 어느 순간 그 페르소나를 빗겨나 드러나는 표정과 몸 짓, 자세와 말투 끝에 미세한 자아의 조각들을 그저 슬쩍 엿볼 뿐이다.

내 안의 나. 세상엔 많은 ‘나’가 존재한다. 스크린과 브라운관 속에서 빛나는 캐릭터로 알려진 ‘나’, 주변 지인들이 아는 소탈한 ‘나’, 가족들이 아는 어린 ‘나’, 보다 친밀한 사람이 아는 비밀 이 없는 ‘나’도 있다. 거기다 나만 아는 ‘나’, 나도 모르는 뜻밖의 ‘나’도 있다. 이 수많은 ‘나’ 중에서 과연 나는 누구인가.

류제홍(문화학박사)

外の私。俳優としてのハ・ジウォンは、どうすれば「私自身」でいられるのか。彼女は選ばれたキャラクターを演じてきました。そして私たちは「仮面効果(masking effect)」を通して彼女を構築し、見るしかありません。私たちは彼女を完全に知ることはできません。ただ、ふとした瞬間にそのペルソナをすり抜けて現れる表情や身振り、姿勢や話し方の端々に、微細な自我の断片を垣間見るだけだ。

内なる私。この世界には多くの「私」が存在する。スクリーンやテレビで輝くキャラクターとして知られる「私」、友人たちが知る素朴な「私」、家族が知る幼い「私」、親しい人が知る秘密のない「私」もいる。さらに、自分だけが知る「私」、自分でも知らない予期せぬ「私」も存在する。数多くの「私」の中で、本当の「私」とは一体誰なのでしょうか。

— リュ・ジェホン(文化学博士)


個展のタイトルだけを見ると、「ちょっと難しそう…」と感じる方もいるかもしれませんが、
文化学博士・リュ・ジェホン氏が書き下ろしたプロローグを読むと、
今回のテーマがぐっと身近に、そして深く理解できるようになります。😌
要するに、私たちはこれまで、ドラマや映画のキャラクターを通して、
様々な「ペルソナ」をまとった俳優ハ・ジウォンを見てきました。
でも今回の個展では、そのペルソナをそっと外して、 友人や家族だけが知っている「ハ・ジウォン」、
そして本人だけが知っている「ハ・ジウォン」、 そんな私たちが知ることのない本当の「私」を、
ジウォンオンニが仮面の奥にあるもう一人の自分と向き合いながら、
キャンバスを通してそっと見せてくれるのです。🎨

하지원 HA JIWON  | Alice’s Rebellion
2024 | Mixed media on canvas 162.2 x 130.3cm

ディズニーキャラクターを通して、女優ハ・ジウォンの“ペルソナ”を表現した《Rebellion》シリーズ。💛
この作品は、昨年5月にソウルで開催された個展
핑크 드로잉: 코이그지스턴스 공존(Pink Drawing : Coexistence 共存)】で初公開されました。✨
「Persona」シリーズでは、お日さまが俳優として生きる中で経験した「偽りの人生」や、
キャラクターとしての存在を視覚的に表現しています。
ミッキーマウスやシンデレラなど、ディズニーの仮想キャラクターからインスピレーションを受けながら、
「他者の視点」を通して、自分自身を描くという挑戦的なアプローチが印象的です。🎨

하지원 HA JIWON | PERSONA
2025 | Mixed media on canvas | 60.6 X 72.7cm

こちらは、今年7月に大阪で開催された「Study × PLAS : Asia Art Fair」で初公開された、
《Persona》シリーズの新作です。✨ジウォンオンニがドラマ『クライマックス』の撮影の合間に描き下ろしたもので、
新しいキャラクターを演じながら、その舞台で感じた感情をそのままキャンバスに込めた一作。
鮮やかな色使いとインパクトのあるタッチ、
そして黒いキャンバスとのコントラストがとても印象的で、 思わず目を奪われてしまいます。🎨🖤

하지원 HA JIWON | Talking Rabbit
2025 | Mixed media on canvas | 162 X 112.1cm 100P

この作品は、ジウォンオンニの《Talking Rabbit》シリーズの新作であり、
今回の個展のメインを飾る一作でもあります。🐰✨
数か月前、偶然この作品の写真を目にして一目ぼれしてしまい、
「いつか絶対に実物を自分の目で見たい…!」と願っていたら、その夢が、こんなにも早く叶ってしまいました。🥹💖
《Talking Rabbit》については、オープニングセレモニーでもジウォンオンニがたっぷり語ってくれて、
その言葉の一つひとつが作品の奥深さをさらに引き立ててくれました。
このウサギは私のペルソナです。
私がたまにすごく話したいことがあるんですけど、
沈黙していたり、すごく交流したいけど、 交流できない…
私の内面を代弁してくれるアイデンティティなので、とても愛おしいよね?(笑)
トーキングラビットを見ると、耳もちぐはぐで、目も一つで、口もこうやって出ています。
本人の本当に話したいことがあるんですが…
その話をしたいけど、
世間は聞いてくれないし、指も少し歪んでいるじゃないですか?
私はそうだと思います。きれいでかわいい完璧なウサギの顔と体は
むしろ真実から離れる嘘ではないか。だから私たちの姿も最近SNSとか、
アプリもたくさん使って、 完璧にとてもきれいですが、本物ではないじゃないですか?
私はむしろすごくきれいなウサギよりは、ああやって何か歪んだ仮面から出た瞬間、
あるいは仮面に隠れる瞬間の本当の私の姿じゃないかな?
それで、このウサギが誕生した理由があります


去年の個展で初めて《Talking Rabbit》のスケッチを見たときから、すでに心を惹かれていたのですが、
仁川アートショーでこのシリーズの作品を実際に目にして、すっかり魅了されてしまいました。🐰💗
そして、ジウォンオンニが語ってくれた《Talking Rabbit》のストーリーを聞けば聞くほど、
このシリーズがますます好きになっていきます。
女優として、きれいに着飾った姿やファンが望む「理想の姿」をたくさん見せてくれてきたジウォンオンニ。
でも完璧でかわいらしいウサギよりも、 耳がちぐはぐで、目がひとつ、
口も歪んだ《Talking Rabbit》の姿こそ、 ペルソナを外した「本当の自分」を映し出しているのかもしれません。🌞🐰
大阪のアートフェアでは、ジウォンオンニがほぼすっぴんで、ラフなスタイルで登場していて、
それはきっと、女優ではなく「アーティスト」として、そして「素の自分」として、
来場者と心から交流したいという想いの表れだったのではないでしょうか。
1023としては、もちろん華やかに着飾った女優オーラ全開の姿も大好きですが、
個人的には、すっぴんで、一人の人間としての素のジウォンオンニも本当に魅力的で、ものすごく惹かれました。🥰✨

하지원 HA JIWON | Talking Rabbit
2024 | Mixed media on canvas | 160 X 130.3cm 100F

去年の仁川アートショーで初めて公開された《Talking Rabbit》の作品。
個人的にこの絵で一番心を掴まれたのは、
愛おしいウサギの隣に、なんとミュートのアイコンが描かれているところ!🔇
女優としてのジウォンオンニは、話したいことがあっても沈黙してしまったり、
交流したくても、なかなかそれが叶わなかったり、
そんなもどかしさや内面の葛藤が、この作品にはぎゅっと込められていて、
見れば見るほど、胸に響いてくるんです。だからこそ、私はこの作品がすごく好きです。💕
トーキングラビットの表情も、ミュートのアイコンも、
すべてが語らない声を代弁しているようで、 静かなのに、強く語りかけてくるような力を感じました。

アートセンターに入った瞬間、真っ先に目に飛び込んできたのが、
《Talking Rabbit》シリーズの作品たち。🐰✨こうして並んでいるのを見ると、
まるでペルソナをまとったジウォンオンニが、 女優としての心の内をそっと代弁してくれているような気がして…
その表情も、色使いも、すべてが語らない感情を語っているようで、
静かな空間の中で、じっくりとそのメッセージを受け取る時間になりました。😌🎨

だから個人的には《Talking Rabbit》シリーズの2つの作品の真ん中に、
ジウォンオンニが立っているこの写真が、 本当にお気に入りなんです。💗
まるで作品の世界と一体になっているようで、
「アーティストとしてのジウォンオンニ」と「彼女の内面を映すウサギたち」が並んでいるその構図が、
とても象徴的で、心に残る一枚でした。🐰

하지원 HA JIWON | PERSONA
2024 | Mixed media on canvas | 91 X 91cm 50S

この《Persona》シリーズの作品は、
今年ソウルで開催されたグループ展 「그리고 나누다, 갤러리 끼」で初めて公開されました。🎨
アーティストトークの際に、「この作品には3人も登場していますね」という質問に、
ジウォンオンニはこんなふうに答えてました。
3人が必ず意味を持っているわけではありません。
ある意味、関係というものが私がこれに対する悩みを始めながら、
近くは母と私の関係、姉妹、会社のマネージャー、友人たち、
こうしながらますます拡張された私の関係を見てきました。
そうしながら多くの感情が生じて、
私がこちらは舞台で俳優ハ・ジウォンとしてだけ生きていた時に感じたことと
また違う姿を見ながら多くのジェットコースターに乗ることになったし、
それを認知しながら、むしろ私がもっと私という人を本当に探すようになり、
果たしてどのように生きていかなければならないのかという悩みをさらにするようになり、
より自ら力を得るようになり、幸せになり始めたようです


今回の個展では、8月に水原の展示で公開された《Persona》シリーズの新作、
そして7月に大阪のアートフェアで初公開された《Persona》シリーズの新作も、
実際に見ることができました。💕それぞれの作品が異なる場所で初披露されてきたことを思うと、
この個展はまさに集大成のような空間。 作品たちが一堂に会することで、
より深くジウォンオンニの世界観に浸ることができましたね。🎨✨

하지원 HA JIWON | PERSONA
2025 | Mixed media on canvas | 90.9 X 72.7cm 30F

하지원 HA JIWON | PERSONA
2025 | Mixed media on canvas | 90.9 X 72.7cm

하지원 HA JIWON | PERSONA
2025 | Mixed media on canvas | 116.8 X 91cm 50F

この前、ジウォンオンニがインスタにアップした写真にチラッと写っていた、
《Persona》シリーズの新作、ついに実物を見ることができました!✨
アーティストトークでも語っていたように、 初期の《Virtual Venus》シリーズから、
《Persona》シリーズ、《Talking Rabbit》シリーズ、 そして今年初公開された《Circular Venus》シリーズまで、
すべて「人間関係」や「自分自身」に対する探求という共通の脈絡がありながら、
それぞれの作品には少しずつ異なるテーマが込められています。
今回の絵に登場する白雪姫も、まさに女優ハ・ジウォンのペルソナの象徴🍎
俳優として生きる中で経験した偽りの人生や、キャラクターとしての存在を、
キャンバスを通して視覚化した作品で、
その表情や構図から、ジウォンオンニの内面が静かに語りかけてくるようでした。

하지원 HA JIWON | PERSONA
2025 | Mixed media on canvas | 90.9 X 72.7cm 30F

こちらの作品も5月中旬にジウォンオンニがインスタでアトリエ作業中の様子をアップしていたもので、
ついに完成し、今回の個展で公開されました。✨
インスタに投稿された作業中の写真では、右側に描かれた男性の顔がとても鮮明で、
初めてその写真を見たとき、そのリアルさに思わず感心してしまいました。
そして今回、改めて完成した作品を目の前にすると、色味や雰囲気が少し変化していて、
やっぱり作品って、完成するまでずっと生きているんだなぁと実感しました。🎨
その制作過程も、完成した作品も両方見ることができて、
まるで作品の成長を見守ってきたような気持ちになって、 とても特別な体験になりました。💗

하지원 HA JIWON X 일로스 EELLOS | UNTITLED
2021 | Mixed media on panel | 110 X 280cm

2023年に聖水洞のArt Space Polarpoで開催された初個展で公開されたこの作品、
なんと2年ぶりに、今回の個展で再び登場しました!✨
この作品は、2021年にお日さまと共にArt Project Yを立ち上げた
アーティスト・Eellosさんとのコラボレーションによって生まれたもの。
落書きのような自由なイラストやスケッチ、 そしてベアブリックなどのオブジェクトが組み合わさって構成されていて、
遊び心とメッセージ性が絶妙に混ざり合った、印象的な一作です。💚💙💛
2年の時を経て、再びこの作品に出会えたことがとても嬉しくて、
まるで再会のような気持ちになりました。😌🎨

この作品は、ジウォンオンニがアーティストとして初めて手がけた初期作品であり、
今回の個展では唯一の非売品として展示されていました。✨
2年前、初めて個展でこの作品に出会ったとき、 思わずじっくり見入ってしまうほど、
細部までこだわりが詰まっていて、 そのディテールの豊かさに感動したのを今でも覚えています。
そして今回、再びこの作品に会えることができて…もちろん、じっくりチェックしてきました。👀💖
時間が経っても色褪せない存在感と、
初期作品ならではのエネルギーが、空間の中で静かに輝いていました。

雑誌の切り抜きやスケッチ、そして新たにペイントされたイラストの中に隠されたディテール、
この作品を見るたびに、新しい発見があって本当に楽しいです。✨
ジウォンオンニのお気に入りのベアブリックも、こうして作品の一部になっていて、
その遊び心に思わず微笑んでしまいました。🥰🐻細部にまでこだわりが詰まっていて、
まるで宝探しのように、見るたびに違う表情を見せてくれる作品。
アートって、こういう発見の喜びがあるからこそ、何度でも見たくなるんですよね。🎨💫

この作品で、個人的に一番気に入っているポイント、
それはやっぱり、ヘルメスのリップスティック!👄💄🤭
これは、ジウォンオンニが実際に使っているものだそうで、
このリップを見た瞬間に「あっ、これはジウォンオンニの作品だな〜」って、
作品と本人がリンクする感覚があって、すごく嬉しくなります。💗
近くには目や唇のイラストも描かれていて、
その絶妙な配置と色使いがとっても可愛くて、
遊び心と美しさが共存する、まさにジウォンオンニらしい作品だなって思いました。💋✨

そして個人的にすごく好きなのが、この目のスケッチ。👀
6年前、ドバイで初めてジウォンオンニの作品に出会ったとき、
一番惹かれたのが、やっぱり目のスケッチでした。普通のスケッチペーパーに描かれた何気ない一枚が、
こうして大きな作品の一部になっているのを見ると、
その発想の自由さと、アートへの情熱が本当に素敵だなって思います。✨
シンプルなのに、強く印象に残る。そんな「目」が、
ジウォンオンニの作品の中でずっと語り続けているようで、見るたびに心が動かされます。😌🎨

하지원 HA JIWON  | VIRTUAL VENUS
2024 | Mixed media on canvas | 60.6 x 60.6cm

今回の個展では《Persona》シリーズがメインでしたが、
初期シリーズである《Virtual Venus》の作品も展示されていて、
久しぶりにその世界観に触れることができました。🥰
そして今回の展示を通して、《Virtual Venus》について改めて紹介されたのがこちらのメッセージ。

「初期作品は人物と女性のヌードを中心に展開されます。
これは単なる身体描写ではなく、 女性が社会やメディアの中でどのように消費されるかへの問題意識から生まれたものです。
俳優として経験した身体的・社会的な消費と他者の期待に正面から向き合い、
自身の身体と存在を堂々と表現します。 初期作品《Virtual Venus》では、
仮想の女性像をモチーフに、 デジタル社会における女性の位置づけと消費構造を批判的に探求しています。」

この言葉を読んだとき、ジウォンオンニが俳優として、そしてアーティストとして、
どれだけ深く「自分自身」と向き合ってきたのかが伝わってきて、 改めてこの作品の力強さとメッセージ性に心を打たれました。
《Virtual Venus》は、ただ美しいだけではなく、 「見られる存在」としての女性の立場や、
社会の中での消費構造に対する問いかけが込められていて、
今見てもなお、強いインパクトを持つ作品だと感じました。💫

そして今回の個展で、いちばん嬉しいサプライズだったのが、
《Talking Rabbit》シリーズのインスタレーション作品が初めて登場したこと!🐰✨
まるで絵の中から飛び出してきたかのような、4体の《Talking Rabbit》の彫像作品が展示されていて、
その存在感と世界観に、思わず息をのんでしまいました。💕
もともとインスタレーション作品が大好きな私にとって、
しかも大好きな《Talking Rabbit》が立体で登場するなんて!
こんな素敵な作品に出会えて、本当に舞い上がるほど嬉しかったです。💗
まるで絵の中から飛び出してきたような、4体の《Talking Rabbit》の彫像たち。
空間の中で静かに佇みながらも、しっかりと存在感を放っていて、
その世界観にすっかり引き込まれてしまいました🐰🖤

そして、今回のアーティストトークで一番印象に残ったのが、
「人間ハ・ジウォンは、私たちが知っている俳優ハ・ジウォンとはまだ知らない部分があって、
絵を見ながら思っていたイメージよりダークな感じがする」
「《Talking Rabbit》は黒くされているのはなぜ?」という質問に対するジウォンオンニの答え。🌞
暗くありません(笑)そうかもしれませんね。
ある意味、俳優ハ・ジウォンを思い出した時、
『私』が思っていた偏見や期待していた部分とは少し違う? 馴染みのない?こう感じるんですか?
ブラックというものが存在する時、
むしろ私は光がもっときらびやかに見える瞬間があると思ったんです。
それで、私はブラックといってダークだ、暗いというより、
ブラックの中に存在する光がもっと美しくて輝くと思います。
星空が暗いので星が輝いてるじゃないですか

俳優ハ・ジウォンって、いつも明るくて輝く存在だからこそ、
アーティストとしての作品を見て「暗い」と感じる方も少なくないかもしれません。
でも、ジウォンオンニが語ってくれたように、それは私たちが俳優ハ・ジウォンに抱いていた偏見や期待とは違う、
人間ハ・ジウォンの本質に触れる瞬間なのかもしれません。
そして、「黒」に対するジウォンオンニならではの解釈。
個人的にはすごく好きだし、共感する部分もとても多いです。
だからこそ、今回の《Talking Rabbit》インスタレーションに黒いウサギが登場したのも、
とても意味深くて、心に残る演出でした。 暗闇の中でこそ、光はより強く、より美しく輝くのだから。✨🐰

そして、気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、
《Talking Rabbit》たちは、それぞれ手の色が違うんです。💚💙💛
アーティストトークで「なぜ手の色が違うのですか?」という質問が出たとき、
ジウォンオンニはしばらく思いに耽ってから、こう答えてくれました。🐰
ある意味、ある表現したい自我の一部のカラーかもしれません。
実は最初からその企画をしていたわけではありません。
トーキングラビットの設置作業中に、
そのアイデアが浮かんできて、そうして誕生したんです

1023目線で見ると、手の色がそれぞれ違っているのが本当に可愛くて愛おしくて、
しかも《Talking Rabbit》はジウォンオンニのペルソナでもあるから、
見れば見るほど、ジウォンオンニに似ている部分がたくさんあって、
ついついじっくり見入ってしまいました。🥹💗
偶然のようでいて、必然のような色の選び方。
そのひらめきが作品に命を吹き込んでいて、
まるでウサギたちがそれぞれ違う感情や記憶を持っているように感じました。

하지원 HA JIWON  | Talking Rabbit (Yellow)
2025 | Mixed media | 30 x 10 X 57(H)cm

하지원 HA JIWON  | Talking Rabbit (Gold)
2025 | Mixed media | 30 x 10 X 57(H)cm

하지원 HA JIWON  | Talking Rabbit (Green)
2025 | Mixed media | 30 x 10 X 57(H)cm

하지원 HA JIWON  | Talking Rabbit (Blue)
2025 | Mixed media | 30 x 10 X 57(H)cm

今回の個展の紹介文には、こんなふうに書かれていました。
「ハ・ジウォンは俳優としての経験から作品制作を始めました。
俳優という職業は他者の人生を演じる受動的な役割であり、
医師、シェフ、女子高生など様々な役をこなしてきましたが、
それは彼女自身の人生ではありませんでした。
その中で『私とは何か』という問いが生まれ、作品世界の基盤となりました。」

この言葉を読んだとき、そして今回の個展で展示された作品たちを目の前にしたとき、
ジウォンオンニが23年間俳優として生きてきた中で感じたこと、経験したこと、
そのすべてが「私とは何か」という問いにつながっていて、
それがアーティストとしての作品に昇華されているんだなと、改めて感じました。💕
俳優・アーティスト・人間ハ・ジウォン、 その三つの存在が、まるで一本の糸で繋がっているようで、
どれもが彼女自身を映し出す「鏡」のような存在なのかもしれません。
オープニングセレモニーでジウォンオンニが語っていた言葉も、とても印象的でした。✨
私は私が作業をして、またステージに行った時、
もっと幸せでした。 俳優として。これまでは舞台で私だけ見ました。
私のキャラクターだけ見たんですが、今は舞台の外の自分を見ることができて、
現場でスタッフを見て、関係形成が変わったようです。
なので現場でもっと楽しくて面白くて、
そして、私が世界を見に行かなかった部分もあります。
作業をしながら多くの経験、感じる感情、人に出会いながら、
傷ついたこと、経験したこと、そういうのが俳優として活動しながら、
もっと豊かになったという感じがあります。
それで俳優として作家として活動しながら、この二つがお互いに向き合うようにする
そんな鏡のような感じがしました。

この言葉が、心に深く残りました。💗
俳優として生きてきた経験からインスピレーションを受けて、
アーティストとしてその感情をキャンバスに込めて、そしてアーティストとして舞台の外から自分を見つめ直し、
俳優としてステージに戻るときには、さらに豊かで幸せな自分になっている。
そんなふうに、ジウォンオンニは常に進化し続けていて、 その姿を見せてくれることが、
私たちにとって何よりの喜びなんだと思います。🥰

この日は、オープニングセレモニーとともにケータリングも用意されていて、
来場したゲストは、シャンパン🍾とおしゃれなお菓子を味わいながら、
ジウォンオンニの作品をゆったりと楽しむことができました。🥰
そして、個人的にすごく好きだったのが、ケータリングの部屋の外に飾られていた《Talking Rabbit》たち。💗
4体のウサギたちが、まるで手をつないでいるように並んでいて、
その姿が本当に可愛くて、思わず何度も見に行ってしまいました。🐰🐰🐰🐰

朝にギャラリーを訪れたときには、まだポスターにサインが入っていなかったんですが、
オープニングセレモニーが始まる前、ジウォンオンニがインタビュー取材を受けたあとに、
ポスターにサインを書いていたそうです。🌞✨

そしてあの可愛い《Talking Rabbit》のポスターにも、
ジウォンオンニのサインが入っていました!🐰💗🥰

美術評論家のムン・ソンジュン氏は、ジウォンオンニの作品を「仮面をかぶった自画像」と定義し、
「仮面は本当の自分を隠すものではなく、俳優として生きてきたすべての瞬間を告白する象徴。
仮面を受け入れ、共存しようとする自由意志の表現」だと語っています。
一方、ジウォンオンニ自身もこうコメントしています。
絵は私の感情の正直な告白。観客が作品を感じてくれることを願っている
最近は、女優オーラ全開でチャーミングかつゴージャスな俳優ハ・ジウォンを見る機会が多くて、
ドラマや映画を通して1023になった私は、本当に舞い上がるほど嬉しくて!
そして今回の個展では、キャンバスを通じて「人間ハ・ジウォン」の感情を正直に告白する、
アーティスト ハ・ジウォンの作品に触れることができて、これほど幸せなことはないと感じました。
俳優として、アーティストとして、そして一人の人間として、
ジウォンオンニが歩んできた道のりと、そこに込められた想いに触れるたびに、
ますますその存在に心惹かれていきます。🥰

いつもジウォンオンニの展示や個展のレポート、そして作品紹介の記事を書くとき、
アーティスト・ハ・ジウォンが伝えたいメッセージを、正確に、誠実に届けるために、
どの記事よりも慎重に向き合っていて、気づけば1週間かかることもありました。
それでも、個展で見た作品、聞いた言葉から得た感動を、 こうして皆さんと分かち合えることが何より嬉しくて、
そして、女優ハ・ジウォンだけでなく、 アーティスト・ハ・ジウォン、
そして人間・ハ・ジウォンの魅力を知ってもらえるきっかけになれば、
頑張って記事を書く甲斐があったなって、心から思います。🐰🥰

最後には、個展のQuick Tour動画も作ってみました!
ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。👀✨

🎬하지원 Ha Ji Won​ ハ・ジウォン 河智苑 개인전 Solo Exhibition 個展 個人畫展《현상변경: 내가 나인 이유를 들여다보기》Quick Tour

投稿者: sunshine1023

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