ハ・ジウォンXソン・ドンイルXキム・ヒウォン主演映画『担保(담보)』カン・テギュ監督インタビュー① 「ハ・ジウォン、先輩らしく、プロらしく」

担保 담보 / 2020.11.23 Mon

この前にジウォンオンニと『担保』で共演されたソン・ドンイルさんと
キム・ヒウォンさんのインタビューを紹介しましたが、
カン・テギュ監督もインタビューで『担保』について色々語っていたので、
ロングインタビューを訳してみました。😊


[ホン・ジョンソンの監督探求]韓国式の是枝裕和が必要な理由、『担保』カン・テギュ

濃い母性愛を描いた映画『ハーモニー 心をつなぐ歌』でホン・ジョンヘ(キム・ユンジン)とキム・ムンオク(ナ・ムニ)は他人だったが、家族と同じくらい深い仲になった。 2人は10年後の映画『担保』で母娘として登場するが、もともとそうだったように母娘というのが全然見慣れないことではない。

温かい父性愛を描いた映画『担保』でパク・ドゥソク(ソン・ドンイル)は債権者の娘スンイ(子供時代パク・ソイ扮、ハ・ジウォン扮)を最初は担保のように引き受けたが、すぐに娘として養子縁組をして家族になる。 元士と私兵で初めて会ったジョンべ(キム・ヒウォン扮)とも既に兄と弟のように過ごしていたが、スンイが合流し、2代が一緒に暮らす「家族」になった。

二つ作品とも監督カン・テギュがシナリオを脚色して映画を演出した。 母性愛と父性愛、家族の絆を扱ったところも似たような結果だが、家族でない人々が家族になる姿を通じて、家族を家族にする何か、「家族とは何か」に対する探索を続けている。

カン・テギュ監督は映画『あいつはカッコよかった』(2004)、『デュエリスト』(2005)、『初恋』(2008)、『TSUNAMI -ツナミ-』(2009)で演出部、助演出、助監督を務め、演出の実在を身につけたカン・テギュ監督は2010年に『ハーモニー 心をつなぐ歌』を演出し、興行と話題性で成功した。 監督としてデビュー戦を終えた後も映画『ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆』(2015)と『コンフィデンシャル/共助』(2016)を脚色し、今回2作目の演出作『担保』(カン・テギュ監督、製作JKフィルム、配給CJエンターテイメント)を発表した。新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)という興行の思いもよらぬほどひどい悪材料に見舞われた状況の中でも、133万人の観客を泣かせ、損益分岐点170万に向け着実に歩いている。

「映画『ハーモニー 心をつなぐ歌』の時、一度やってみたら母性、もう一度やったら、うまくできそうだと思いました。 他人ではあるが、父に関する話、父になり、娘になり、家族になっていく話を描きました。 僕は映画が始まる時、『家族に関する物語』をしたいと思ったんです。 学生時代、母を亡くし、僕は今度、その懐かしさのために、監督になったら、まずは母に関する物語を撮りたいと言いました。 それが『ハーモニー 心をつなぐ歌』になりました。 数年前に父が病気を患ったが、その時の感情が担保に繋がりました。」

ソウル三清路のカフェで会ったカン・テギュ監督の言葉だ。 カン監督に『担保』を見ながら、血の繋がりのない人々が家族になっていく姿を描いた日本の是枝裕和監督の『万引き家族』が連想されたという話をした。 父の葬儀で初めて出会った異母弟と家族になっていく『海街diary』、出生当時に子供が取り違えられたことを後になって知った父が、家族に会って時間を送りながら、育ててきた子にも本当の父親の姿を備えるようになるという『そして父になる』を通して、家族に関する探求を続けてきた。 特に『万引き家族』に至っては、現代社会における病弊の原因を家族の解体に求めると同時に、血縁であろうがなかろうが家族という共同体で解決策を模索した。

いくらカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したとしても、他の作品と自分の映画を結びつけることを喜ぶ監督はいない。 しかし、カン・テギュ監督はまったく憚らず、質問の意図をありのまま優しく受け入れた。

「映画を家族の中で解いていこうとしているということが頑固だったり、釈明だったりするのではない。 様々な話をしていく上で、メカニズムであり、またはその基底にある話を展開することができるという考えを持っているということです。 たとえばヒューマンドラマを作ろうとするなら、それが主で、そこに家族の話が入っているんです。 その方(是枝裕和)のように人生に慧眼を持って社会性を持って解くことができなかったが、利己主義がはびこっているこの時点で、家族ということ、疎外される人たちに関する話、その人物が家庭の中で育つ意味、このようなことを解くのが『担保』の意味だと思います。 家族はこれからも常に念頭に置いているはずです。」

ドゥソクとジョンべのいざこざ家庭に明るい灯りがついて、暖かさを満たしてくれた人はスンイだ。 スンイのおかげで3人はさらに格別な家族になった。 映画を見た多くの人々の涙を誘う主人公もスンイだ。 特に幼いスンイを演じた俳優パク・ソイは映画『担保』の宝物だ。 清らかな演技、計算ではなく、本能的感性で作り出したスンイの表情と言葉使い、動きは観客を大いに笑わせ、わんわん泣かせる。 ソン・ドンイル、キム・ヒウォン、ハ・ジウォン、キム・ユンジン、キム・ジェファ、そしてナ・ムニなど他の大人たちは演技が上手なことで定評のある俳優たちなので、心配ないが、ややもすると比重の大きい幼いスンイの役割によって、映画の勝敗が左右される可能性があった。

「幼いスンイ役のキャスティングに最も力を注ぎました。撮影直前まで見つからなくて悩みました。 僕にとって先生のような存在のユン・ジェギュン監督(助監督をした映画『TSUNAMI -ツナミ-』当時の監督であり、『担保』の製作者)に『見つけられないよ』と言った。 ユン監督がちょうど『帰郷』の子役オーディションで見たんですが、映画が霧散して使えなかった俳優がいた、とても優秀だったというんです。 『担保』オーディションの最後の時間に 順番を決めて見ました。 塾で学んだような演技ではなく、本能に近いほど状況に没入してうまくやるんです、繊細に表現も上手です。撮影に入ったらやっぱり上手でした。 映画で見ると、スンイが一人で電話を持ってきて、奥の部屋で演じる独白シーンがあるじゃないですか?『お母さん、私を迎えに来るんでしょ?』そのシーンを演じるときも集中して演じたんですが、この子の言葉は観客が聞くものじゃないですか? 気持ちで私たちが迎えに行くんです、その気持ちにさせるのが本当によくできました。」

「やさしい」映画のようにゆったりとした口調で優しく話す監督なので、幼いスンイに対する賞賛は大人スンイへとつながった。

「ハ・ジウォン俳優がまたよくつないだ功も大きいです。 映画は順に撮ることができないんですが、物語では子供の頃に全部経験した後、ジウォンさんにつながるんじゃないですか? 子供の頃の演技を見て、自分がそれに合わせるんですよ、先輩らしく、プロらしく。 ジウォンさんの場合、母親に会う延辺シーンが初めての撮影でした。 感情が高まったシーンを最初の演技で撮らなければならなかったんです。 感情的な準備をしてきても簡単ではない状況、撮影前に『このシーンのために音楽を準備しておいたものはないか?』と聞かれました。 MP3に入れてあげました。 幼いスンイの演技も前もって確認し、音楽も聴き、絶えず努力してくれたおかげで、二人による一人の人物の役割が途切れることなく、無事に続けられました。」

スンイの話はスンイのお父さんにつながった。 個人的には笑いを消したソン・ドンイルの演技が好きだ。 人に笑いを与える俳優の根底には悲劇の感受性、正極演技がある。 俳優は正極演技をするが、観客は笑う時に笑い声が大きくなる。 ただ面白いのではなく、悲感が内在している時の笑い声は空しくなく、気持ちいい。 そのような演技が可能なのがソン・ドンイルだ。

「ドゥソク役ができる俳優、その年代のスペクトラムは広くないですか?そのおじさんを表現してくれる俳優が多くないです。 候補者が多くなかったし、僕を含めてすべてのスタッフがソン・ドンイル俳優が1順位だったらいいと思いました。 ソン俳優に断られたら、その次を考える場合でも、まず次善策を考えたくなかったんです。 消化が上手だということは信じていましたが、直接やってみたら相手俳優をよく支えてくれます。 演劇が基本ベースなので、演劇はライブなので、相手のセリフを聞いてから反応するのが上手です。 相手の演技によって即興的に動く感情と発声表現が変わる俳優、自由自在に動くんです。 今回、脇役と端役にも演劇を長くした俳優たちをキャスティングしました。 オーディションも見たが、全体の雰囲気の中ですべての俳優が自然に調和するよう、キャスティングの時から努力しました」。

対話をすればするほど映画がどうしてこんなに優しく仕上がったのか、監督の気持ちが伝わってきた。 すべての監督インタビューで心性が伝わらない、むしろ理性を共有されることが多い。

「キム・ユンジンさんの場合は『ハーモニー 心をつなぐ歌』の時も見せてくれましたが、信頼できる俳優ですよ、違いない。 スンイのお母さん役を演じると言った後、すごく心配していました。 観客が自分の延辺方言を自然に受け入れられるかどうか心配です。 方言の先生と一生懸命練習しました。 練習の虫です、 練習の虫。練習ほど、 自分を見せられるものはないから。 短く出てくるが、強く見せる準備を 沢山してきました。 私はただ感情抑制を注文しただけです。 こぼさずに盛ってほしい、溢れるより盛っている方が感情が率直に感じられると思う、申し上げたんですね」

「ナ・ムニ先生も僕が久しぶりの作品だと言ったら、『少し出てもうまく消化してやる』と先におっしゃってくれました。感謝します。 『ハーモニー 心をつなぐ歌』の時は二人が他人だったが、母と娘のように見えたので、映画の役に立ったと思います。 もっと大きな役割、主導的役割をする時にキャスティングしたいが、恐縮ながらお願い致しました。」

ジョンべを演じた俳優キム・ヒウォンに対しては申し訳ない気持ちが伺えた。 ドゥソクは、先にジョンべと家族になり、そのような経験があったため、いち早く判断し、スンイを家族として受け入れた。 映画は、スンイが本当の家族になる過程を見せてくれる。 これを通じてドゥソクとジョンべが家族になった過程を推察する観客もいれば、その過程がなくて残念がる観客も一部いる。 キム・ヒウォン俳優が好きなら、物足りなさが増すかもしれない。

「ドゥソクとジョンべの前事がいないんです、映画がその多くの物語をすべて収められればいいですね。 コンテ上に物語が全部あります。 ある人は説明不足だと見ざるを得ない、前事を知らない人からすると、『関係をすべて見せれば感情の役に立ったのに、なぜこうなったのか』と思うかもしれません。 映画は2時間でお見せしなければなりませんから。 実は、ジョンべは事情があって入隊しました、軍に入って死のうと思ったんですが、ドゥソクが助けてくれたんです。 命を救ってくれた恩人として、生きていく上ではメンターとして、パートナーとして、家族でなくても家族のように過ごしている2人ですね。 性格も違い、ドタバタしますが、そこから二人の関係は出発して、そのように生きています。 全ての人物の背景が説明されたらいいけど、主人公中心に描いていくと…次は圧縮の醍醐味を生かして見ます。」

どんな話をしても否定的に受け入れず、納得と受け入れの姿勢を見せてくれたカン・テギュ監督。 「次は圧縮の醍醐味を生かしたい」という答えで「前事は必須か」と問い返すより大胆な気持ちが見えた。 家族について語る監督が世界で是枝裕和一人である必要はない。 家族を本当の家族にする何かに関する探求が、人間性の回復と現代社会の問題に対する解決策につながるとすれば、私たちの情緒を土台にした韓国社会の物語の中で深まるのが私たちにもっと心に響くのではないか。 カン・テギュ監督が多彩な枠を通じて、より完成度の高い家族に関する映画的探求を続けることを応援する。

元記事:こちら


カン・テギュ監督の5000字ロングインタビュー!
この前にいろんなことでバタバタしてて、なかなか訳すことはできなかったけど、
ジウォンオンニのことはもちろん、『担保』の裏話について色々語ってくれたから、
どうしても訳してみたくて…💖

大人スンイ役を演じるジウォンオンニについて、カン・テギュ監督はこう語りました。

「ハ・ジウォン俳優がまたよくつないだ功も大きいです。
映画は順に撮ることができないんですが、
物語では子供の頃に全部経験した後、ジウォンさんにつながるんじゃないですか?
子供の頃の演技を見て、自分がそれに合わせるんですよ、
先輩らしく、プロらしく。 ジウォンさんの場合、
母親に会う延辺シーンが初めての撮影でした。
感情が高まったシーンを最初の演技で撮らなければならなかったんです。
感情的な準備をしてきても簡単ではない状況、
撮影前に『このシーンのために音楽を準備しておいたものはないか?』と聞かれました。
MP3に入れてあげました。 幼いスンイの演技も前もって確認し、
音楽も聴き、絶えず努力してくれたおかげで、
二人による一人の人物の役割が途切れることなく、無事に続けられました。」

ジウォンオンニがインタビューでも話してたけど、
お母さんとの再会シーンはジウォンオンニの初撮影シーンでした。🎥
大変だったのが、最初の撮影が(子供の時に別れた)
母に会いに行くシーンだった。 わぁ、本当にひどい、と思った。(笑)
カン・テギュ監督がおすすめしてくれた音楽を聴きながら、
気持ちを落ち着かせた。キム・ユンジン、ナ・ムニ先輩も
その日初めてお会いしたが、やはり大先輩たちなので、
目を見て互いに共感するのが早くて思ったほど難しくなかった

インタビューで答えて、先輩たちに花を持たせたジウォンオンニが素敵ですね。💖
「先輩らしく、プロらしく」という監督のコメントも印象的でした。

さらに別のインタビューでは、スンイのプレイリストには
自然を感じられる曲が収録されているとジウォンオンニが話してた。
ちなみにカン・テギュ監督がおすすめしたのは、
Hans ZimmerとRupert Gregson-Williamsが作曲した映画
『Winter’s Tale』のOST挿入歌「Can you hear you heart」だそうです。😌

そしてこの記事読んで一番気になったのが、ドゥソクとジョンべの出会い。
ジョンべが軍に入って死のうと思ってたが、ドゥソクに助けられたという。
ドゥソクとジョンべが軍隊で出会ったことは、映画の冒頭の二人のやりとりで分かったんですが、
こういう裏話が聞けてやはり嬉しかった。😌

福山雅治さんファンだった私は是枝裕和監督の『そして父になる』を何度も見ました。
『担保』が韓国で公開されたとき、『そして父になる』と比べられたが、
「家族とは何か」というテーマは似てるかもしれないけど、
『そして父になる』は主人公が父になっていく過程、
『担保』は赤の他人だった3人が家族になっていく過程を描く作品だと思います。🎬

『担保』のキャストの演技もシナリオも話のテンポも映像の色合いも私の好みだから、
どちらかというと、個人的には完全に『担保』の方に心動かされた。💗
映画館で『担保』を9回見たけど、何度も見て何度も感動の涙を流したのは初めてです。🥲
機会があれば、カン・テギュ監督の『ハーモニー 心をつなぐ歌』も見てみたいです。

先週から香港のコロナの感染者が一気に増えて、かなり深刻な状況だから、
映画館はいつ閉鎖してもおかしくないですが、人多い時間帯避けて、
もう一度スンイに会いに行けたらと思ってます。📽️

  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  

投稿者: sunshine1023

sunshine1023

コメントを残す