奇皇后(기황후)
タイトル:
기황후(キファンフ)
奇皇后
Empress Ki
奇皇后
放送期間
2014年8月3日~2015年8月2日(51回)
公式サイト:http://www.imbc.com/broad/tv/drama/empress/
BS日公式サイト:http://www.bs4.jp/drama/kikougou/
テレビ東京公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/kikougou/
チャンネル銀河公式サイト:https://www.ch-ginga.jp/feature/kikougou/
制作局:MBC
演出:ハン・ヒ、イ・ソンジュン
脚本:チャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン
キャスト:
ハ・ジウォン、チ・チャンウク、チュ・ジンモ、ペク・ジニ ほか
기승냥 / 기황후 (キ・ヤン(奇洋)/
スンニャン(奇皇后) 奇承娘 役
後に強国・元の皇后となる高麗女性。
母を死に追いやった者への復讐を胸に、男として生きてきた。
高麗王のワン・ユ、強国・元の皇太子タファンと出会い、
彼女の運命は大きく動き出していく。
あらすじ
13世紀末から14世紀中頃にかけて、東アジアから東ヨーロッパにまたがる広大な領域を支配したモンゴル帝国の中国領であった元。高麗の少女ヤンは元への貢ぎ物「貢女(コンニョ)」として、母や多くの女たちと共に連れ去られる途中、人質として同行していた高麗の世子ワン・ユの助けで逃亡。しかし、ヤンの母は追ってきた元の武将タンギセに殺されてしまう。伸び逃げたヤンは身を隠すため少年スンニャンに姿を変え、ワン・ユの叔父であるワン・ゴに仕えることに。時が経ち、成長したスンニャン(ハ・ジウォン)は弓の名手となり、ならず者たちを率いていた。そのころ、ワン・ユ(チュ・ジンモ)は高麗王の座を狙うワン・ゴ(イ・ジェヨン)の密貿易の証拠をつかもうとしていた。ワン・ユは調査中に偶然知り合ったスンニャンを男と知りなからも、なぜか魅かれるものを感じる。
一方、元の皇太子タファン(チ・チャンウク)が高麗に流罪となる。元を牛耳る丞相ヨンチョル(チョン・グクファン)は、そこでタファンを暗殺する計画だった。高麗の兵士となっていたスンニャンはタファンの護衛を担当することになり・・・。
🎬 Trailer 予告映像
💬 Summary 各話あらすじ
少女ヤンは母と共に元への貢女として高麗から差し出されようとしていた。人質として同行していた世子ワン・ユが女たちを逃がすが、彼女らを追った元の武将タンギセによってヤンの母は殺されてしまう。一人きりになったヤンは少年に姿を変え、名前もスンニャンと変えて仁州で狼派という集団を率いながら仲間の家族を元から取り戻すための金を集めていた。一方、ワン・ユもワン・ゴの塩の密貿易を暴くため、仁州に来ていた・・・。
ワン・ユとスンニャンはワン・ゴの塩密売を暴き、ワン・ユは高麗王となる。スンニャンも父を見つけ、娘であることは隠したまま父に仕えることになる。そんなとき元の皇太子タファンが流罪で高麗にやってきて、再びスンニャンたちは陰謀に巻き込まれていく・・・。
高麗王と巡軍の兵士として再会を果たしたワン・ユとスンニャンは、ヨンチョル丞相より暗殺の命を受けたペガンからタファンを守る。一方、元ではタファンの弟である皇帝が病気で瀕死の状態であり、タファンより先に死なれてしまっては困るヨンチョル丞相は、タファンを大青島で何としても殺すと決める。
スンニャンはタファンを襲った刺客をあと一歩の所で取り逃がすが、刺客に負わせた傷を手がかりにキ・ジャオは島を捜索する。スンニャンがタファンと乗馬の勝負で海に出かけたころ、刺客を警戒するワン・ユも島を訪れる。その頃元では、ヨンチョル丞相がペガンとタルタルに、高麗の兵に扮し大青島を襲撃するよう命令を下していた。出征にはタンギセとタプジャヘも同行し、ワン・ゴの命を受けたヨム・ビョンスが手引きをすることに。
スンニャンは父キ・ジャオを救いたい一心で、タファンに彼を襲ったのが高麗でなく元の兵だと証言してもらうべく開京へ向かう。一方、タンギセたちは猟犬を率いて2人を追いかけていた。ワン・ゴに連行されるキ・ジャオを見たワン・ユはその後をつけ、大青島での事件の真相を聞き、スンニャンを救うべく追いかける。とうとうタンギセたちに崖に追いつめられたスンニャンは、「皇帝になりたければ飛べ」とタファンを叱咤し・・・。
スンニャンはヨム・ビョンスらを欺き、無事、タファンを開京に連れて行くことに成功した。しかしタファンはヨンチョルやワン・ユの前で自分を襲ったのは高麗の兵でキ・ジャオが剣を向けたと言う。牢に入れられたスンニャンの目の前でキ・ジャオは息絶え、ワン・ユも廃位となる。スンニャンは、タファンへの復讐を誓うのであった・・・。
スンニャンが女だと知ったタンギセは、女の姿にさせ自分の側室になれと迫る。ワン・ユはスンニャンを助けに行き、タンギセを殺そうとするがスンニャンに説得され、2人で逃げ出るため外に出ると元の兵に取り囲まれてしまう。2人を助け出そうしたパン・シヌ達の計画も失敗し捕まってしまった。一方、大都ではヨンチョル丞相が強引に娘タナシルリとタファンの婚礼を進めていた。
元に連れて来られ、宮中の雑用係となったスンニャン。皇帝が皇后を迎える大礼があると聞き、そこでタファンを暗殺することを決意する。一方、西の辺境ではワン・ユ達を含めた高麗の部隊が、乏しい食料で昼夜を問わず働かせられていた。そこにチュルクの軍が襲いかかり、部隊は大きな被害を受ける。怒ったワン・ユは高麗の部隊を最強にしてみせるとペガンに言い、指揮官の座をかけてヨム・ビョンスと対決することになる。
宮中にてタファンはスンニャンに会うがよく似ているだけの別人と思う。その後、皇太后にパク・オジンと引き合わされ、彼女と世継ぎをもうけるように言われる。一方、西の辺境では高麗の兵士たちの指揮権をかけて、ワン・ユとヨム・ビョンスが戦っていた。ヨム・ビョンスの鉄を仕込んだ木刀によってワン・ユは倒れるが、スンニャンに再会することを励みに立ち上がる。
懐妊したパク・オジンを側室にしろという皇太后とそれに猛反対するタナシルリに責めたてられるタファンだが、気になるのは倒れたヤンのことだった。懐妊を知ったヨンチョル丞相は激怒し、タンギセはパク・オジンの世話をする同郷の世話係を抱き込む作戦を立てる。西の辺境にいるワン・ユは労役部隊を率いて独自の作戦でチュルクに罠を仕掛け勝利し、次なる作戦のためパン・シヌとチョンバギをチュルク側に送り込むのだった。
宮中から出ることを条件に、パク・オジンに毒を盛るようタナシルリに命じられたスンニャン。ソ尚宮の目の前で菓子に毒を入れるが、密かに毒無しの菓子も用意し、パク・オジンは事なきを得る。未だスンニャンの事が気になるタファンは、スンニャンを探すよう高麗に人を送る。西では、ワン・ユの命でパン・シヌとチョンバギがチュルクの陣地に潜入していた。ペガンはワン・ユの部隊を囮に、チュルクへの総攻撃を企てる。
ペガンはパトルに扮しチュルクの陣に入ることに成功するも、パン・シヌがヨンビスに授けた策により追い詰められる。ペガンの勇猛ぶりを見たヨンビスは生け捕りを命じ、ペガンらは捕らえられてしまうが、それも全てワン・ユの作戦通りであった。 宮中では、タナシルリがスンニャンに命じ、パク・オジンの懐妊が偽りだと噂を流していた。噂は皇太后の耳にも届き、タナシルリはパク・オジンを再診するよう皇太后に迫る・・・。
パク・オジンの再診が行われるが、懐妊していることが確認される。皇后の罠を利用し、逆に皇后を追い詰めようというスンニャンの作戦によりパク・オジンは守られていたのだ。真相を追及しようとする皇太后に対し、ヨンチョル丞相はタナシルリに席藁待罪をさせることで手を打つ。西では、奇襲により勝利したワン・ユたちは捕らわれていたベガンらと共に大都へ向かう。
回復したスンニャンは仕事に戻るが、ワン・ユと会わせたくないタファンは掖庭宮から出るなと命じる。しかし、スンニャンはワン・ユが来たことを知り、会いに行くがタファンに阻まれる。そんな中、ペガンたちの凱旋を祝う宴が開かれるている最中に親衛隊長の死体が書庫で発見された知らせが届く。ワン・ゴはタファンの父が死ぬ前に血書を残していたこと、血書を見つけた者が次の実権を握ると、ワン・ユに伝えるのだった・・・。
スンニャンに会いに行ったワン・ユは、血書のことを話し、スンニャンがワン・ユの復位がかなうなら命も捨てる覚悟で協力を申し出るのを見て、彼女に頼もうとしたのを後悔し、関わるなと命じる。ワン・ユはヨンチョル丞相が自ら側近を殺すほど激怒させようと考え、上奏文を利用することにし、筆跡を隠すため文字を知らないチョンバギに書かせる。パン・シヌは上奏文を届けるため、ひそかにスンニャンの手を借りていた・・・。
上奏文が何者の仕業か調べ始めたヨンチョル丞相は、タファンの父に仕えていた護衛チョクホの存在を語る。彼が高麗出身と聞いたタンギセは、ヨム・ビョンスから聞いた話と合わせ、親衛隊長の死体が高麗村にあったと考え、調べに行く。ヨンチョル丞相はワン・ユが高麗村に来たことを知るが、彼を見込んでいる為、疑いを招くようなことをしないように言い渡す。ワン・ユはヨンチョル丞相をさらに怒らせるため新たな作戦に乗り出す。
スンニャンに慰められたタファンはヨンチョルと戦うことを決意する。ヨンチョル丞相が捕らえた妖術師らを処刑したのを見て、ワン・ユは死んだ皇帝の呪いが始まるという怪文書を都や宮中に張り出す。皇太后はじき好機が訪れるので今はおとなしくするようにタファンに言うが、タファンは戦う決意をしていた。タファンとワン・ユの敵が同じヨンチョルであることを知ったスンニャンは血書捜しの協力をタファンに申し出る。
スンニャンはタファンからワン・ユと言葉を交わすなと命じられて反論し、戻る途中でワン・ユに会い、一緒に高麗に帰る約束を交わす。翌朝、宮中のあちこちにネズミが出て騒ぎとなる。宮中では呪いが始まったという噂が広まっていた。ワン・ユは内心追い込まれたヨンチョル丞相につけ込み自分が必要だと思わせることに成功する。一方、タンギセはタファンをスンニャンが操っているのだと悟り、ワン・ユと共に罠にはめるが・・・。
ヨンチョル丞相がワン・ユにスンニャンを連れていくことを許したと知ったタファンは、抗議するが相手にされない。一方、ワン・ユは麻酔入りの酒を使って死んだふりをして敵と味方をはっきり見分けるという策をヨンチョルに話す。しかし、町でワン・ユが麻酔液を取るヒキガエルの皮を買う姿をタファンの命によりワン・ユを尾行していたペガンとタルタルに目撃されており、麻酔入りの酒を毒入りのものとすり替えられてしまう。
ヨンチョル丞相はタナシルリの居所へ運ばれる。ワン・ユは疑いを避けるため、逃げずに経過を見ることにする。瀕死の状態なのを確認したワン・ユは、当初の計画を進めるようタンギセに伝える。ヨンチョル丞相打倒の主導者を皇太后と決めたワン・ユは協力を申し出、代わりに高麗王への復位を約束される。ワン・ユは高麗に戻ったら王妃になってほしいとスンニャンに求婚し、二人は結ばれるが、事態は収まっていなかった・・・。
スンニャンの放った矢に白い布が結ばれているのを見てワン・ユとペガンたちはヨンチョルが生きていると知り、タンギセたちでなくパン・ジンたちを皆殺しにする。事態は無事収束するが、皇太后は反乱の責任を一人で負い、廃位となって髪を下ろし寺へ行くことに。一方、ワン・ユは高麗で問題が起きたと知らせを受け、一時帰国する許しを得て血書捜しをするというスンニャンを残して高麗へ向かう・・・。
タファンに呼ばれたトクマンはスンニャンの手当てをし、掖庭宮の幽霊が出るという噂で誰も近寄らない部屋にノ尚宮と共にスンニャンをかくまう。スンニャンは一緒に過ごすノ尚宮から懐妊だと断言され疑うが、トクマンにも懐妊だと言われる。そして4か月後にパク・オジンが感業寺で出産するために宮殿を出るとき馬車に隠れて脱出することになるが・・・。一方、高麗に戻ったワン・ユは元の使臣の不正を暴いていた。
洞窟で一人、出産したスンニャンは足に星の形のホクロがあるのを見て、「ピョル」と呼ぶことにする。そして洞窟の外に追っ手が迫ったため、スンニャンはピョルを背負い、逃げるが断崖に追いつめられてしまう。ピョルは親衛隊員と道連れで崖の下に落ち、スンニャンもヨム・ビョンスに胸を射られて落ちる。崖の途中に留まっていたスンニャンはマクセンによって助けられるがピョルの姿が見当たらず・・・。
血書を見つけたスンニャンはそれが本物かマクセンに確認する。スンニャンは逃げるために出された食事を食べ、力をつける。遼陽に戻ってスンニャンを見たペガンは、解放するために競売でスンニャンを競り落とす。そんな折、ワン・ユがヨンチョルの姪を妻に迎えることを聞き、覚悟を決めたスンニャンは、ペガンに側室の候補にしてほしいと願い出る。血書をみたベガンは最後の勝負にスンニャンに賭けることを決める。
高麗ではタンギセたちは元に向け出発し、ワン・ユはしばらく高麗に残ると偽り、遼陽へ向かう。遼陽で偽の交鈔を売るホンを殺したワン・ユはメバク商団を直接相手にすると言って死体を送りつける。一方、元ではタナシルリが強引に側室の審査に加わり、トクマンはあきらめかけいていた。しかし、スンニャンは高麗の者を救うため、あきらめていなかった。しかし肝心のタファンは復讐する気持ちを失ってしまっていた・・・。
タファンの側室にヤンだけが合格。だが、ヨンチョルはさらに側室を増やせとタナシルリに命じる。タファンに譲位させるために各行省の長官たちを抱き込む必要があった。しかたなくヤンのほかに4人の長官の娘を側室に選んだが、タナシルリは、側室いびりを始める。側室としてタファンと会ったヤンは・・・。一方、遼陽行省にいるワン・ユは、妓楼を営むヨンビスに会う。
タナシルリと側室たちの朝礼で、ヤンはタナシルリが用意した煎じ薬を飲むのを拒否。ヤンとタナシルリがにらみ合う中、皇太后が現れる。一方、ヤンはタファンに自分を毎晩寝所に呼ぶよう頼む。ごちそうも用意し、周囲には遊んでいるように思わせて、タファンにひそかに文字を学ばせるのだ。メバク商団はチェ・ムソンが間者だと気づく・・・。
タナシルリと側室たちの朝礼で、ヤンはタナシルリが用意した煎じ薬を飲むのを拒否。ヤンとタナシルリがにらみ合う中、皇太后が現れる。一方、ヤンはタファンに自分を毎晩寝所に呼ぶよう頼む。ごちそうも用意し、周囲には遊んでいるように思わせて、タファンにひそかに文字を学ばせるのだ。メバク商団はチェ・ムソンが間者だと気づく・・・。
煎じ薬を飲んだヤンが倒れ、毒を盛られたと大騒ぎになる。心配するタファンに皇太后から伝言が届き、タナシルリを追い詰めるために、ヤンが自ら毒を口にした作戦だと知らされる。調査の結果、毒は煎じ薬に入っていたナツメにあったことが判明。ほかの側室の仕業だと考えているタナシルリは、側室を全員追い出す好機と捉え、徹底した捜索を命じる。一方、ワン・ユはメバク商団の刺客として現れたヨンビスを捕らえ、人質にする。
ヤンの術中にはまったタナシルリは、廃位は免れるが冷宮に幽閉されることに。ヤンはタファンの声が回復したことや、文字を学んでいることを皇太后に明かし、ヨンチョルが譲位をたくらんでいるので、内密にしていてほしいと頼む。そしてヨンチョルが、ついにタファンに譲位を迫るために動き出す・・・。一方、元の都に戻ってきたワン・ユだが、側室になったヤンに会うことをためらっていた。
タファンは、ヨンチョルへの借財の帳消しと引き換えに譲位を認めるつもりの行省の長官三人を呼び出す。ヨンチョルが長官たちを操るために、メバク商団の間者を使って各行省の借財を破綻させたことを明かし、譲位に反対するよう求める。しかし、阻止には三人だけではなく長官全員の反対が必要だ。タルタルは急いで間者を捕らえに向かう。一方、ヨンファは皇子マハに会いたがっているタナシルリのため、ヨム・ビョンスに協力を頼む。
ヤンはヨンチョルの元に一人で向かい、「自分とペガンを皇子マハ暗殺を企てた犯人に仕立てて処刑し、長官たちを脅してタファンの親政を阻む計画だろう」と問う。ヨンチョルは否定することなく、どうすることもできないだろうと指摘。だが、ヤンが発した言葉にヨンチョルは・・・。まもなく、恒例の狩猟大会が開かれることに。ヨンチョルは「大きな獲物」を狩ろうとたくらむ。
狩猟大会初日の夜。天幕で酔ったヤンを介抱していたタファンは、出ていこうとするヤンを引き止め、「そなたが欲しい」と迫る。タナシルリはタファンとヤンが一緒にいることへの怒りをあらわにするが、タンギセは明日には2人とも死ぬので、もう心を乱すことはないと告げる。外ではヨム・ビョンスが狩場にたくさんの罠を仕掛けていた。翌日、狩りが始まり、タファンとヤンは罠が仕掛けられた場所へ馬を走らせる・・・。
ヨンチョルたちがヤンを罪人として連行しようとしたところにタファンが現れ、彼女が自分を救ったのだと阻止。タファンはヤンを連れて出て行くが、居室に戻ったとたん倒れてしまう。体がまだ回復していないのを隠し、ヤンを助けるために無理してやってきたのだった。そんなタファンを看病しながら、ヤンの気持ちに変化が起こり始める。一方、襲撃の責任をかぶったヨム・ビョンスは・・・。
懐妊したヤンはタナシルリがかけた呪いのせいで、毎夜悪夢にうなされていた。タナシルリの仕業だと確信したヤンは、呪いを授けた呪術師をタルタルと一緒に捜す。タファンはぺガンと共にヨンチョル打倒の準備を始める。都の守備隊の隊長になったワン・ユだったが、募集に応じて集まったのは飯と寝床が目当ての兵士とはほど遠い男たちばかりだった。9か月後、ヤンがついに出産の日を迎える。
マハがタナシルリの実子ではないと告げる尼僧に、ヤンは証言を裏付ける証拠を尋ねるが・・・。そのころタナシルリは、私兵を使い必至に尼僧を捜していた。タファンはヨンチョル打倒のため、ついに挙兵することに。タルタルとともにヨンチョルたちを欺くための秘策を確認する。危険な計画だが、ヤンも宮廷に残って自分の目でヨンチョルの最期を見届けると決意。ペガンからワン・ユにも計画が伝えられ、やがて決行の時が訪れる。
ヨンチョルに対し挙兵したタファンは、死を覚悟して戦う決意で剣を取る。ヤンも後宮で側室や女官たちを集め防衛を指揮。宮廷にペガンの軍が到着するまで、持ちこたえねばならない。ワン・ユ率いる守備隊は、城門を開けてペガンの群を入れるため、ヨンチョル派の守備隊と激烈な戦いを繰り広げていた。そんななか、ついに反乱の知らせがヨンチョルに届く・・・。
ヨンチョルが処刑され、ヤンの胸にはやっと亡父の無念を晴らせたという思いが込み上げる。ヤンは長官たちや市民に支持され、皇后になるのが待たれていた。タンギセは鉱山で父ヨンチョルの秘密資金を見つけられぬまま、父と弟の死を知ることに。そしてタファンはタナシルリに毒薬での死を命じる。しかし、ワン・ユは、モンゴル人とその伝統を重んじるペガンが丞相になることを警戒していた。
今後は元にいる高麗の者と自分のために戦うと誓ったヤン。いつか皇后になり息子を皇帝にして力を得る手助けをしてほしいとワン・ユに頼む。まずは協力してヨンチョルの秘密資金を捜すことに。ペガンが姪のバヤンフトを皇后候補とし皇太后も支持。ヤンはペガンとの対立を避けるため、バヤンフトを皇后に迎えるようタファンに告げる。一方、ヤンの息子アユルシリダラの食事に毒が入っているのが見つかり大騒ぎになる。
夜道で突然タンギセに襲われたヤン。家族の敵だというタンギセに、ヤンはかつてタンギセに殺された母の恨みを晴らしてやると言い放ち、自ら剣を交える。バヤンフトは皇室の資金を管理するヤンの権限を奪うようペガンに命じられ、ある作戦に出る。ペガンは高麗などの周辺国を手中に収めるための征服戦争をタファンに持ちかける。一方、ヨンビスはついに正体不明のメバク商団の頭との対面が許される。
ヤンはペガンを欺き、ヨンチョルの秘密資金が鉱山の村に隠されていると信じさせることに成功。タルタルがその捜索で不在になる4日の間に、ワン・ユと一緒に本当の隠し場所から秘密資金を運び出す計画だ。ワン・ユは高麗に戻り王に復位することをペガンに告げ、ペガンの屋敷で送別の宴を催してもらうことに。ヤンは宮中に偽の伝染病騒ぎを起こし、避難先としてタファンと共にペガンの屋敷に移ると申し出る。
タファンがヤンを遠くに感じると嘆くと、コルタはもっとヤンに強い態度を取るべきだと告げる。タファンとペガンは長官たちの反対を押し切って征服戦争を始めると宣言。タルタルは内政に励むべきだと反対し、ヤンもまるでヨンチョルと同じだと指摘するが、ペガンは国と皇帝のためだと聞く耳を持たない。ヤンはタファンに考え直してほしいと頼むが・・・。
不利になっていく戦況の中、タファンは酒に溺れ、被害妄想の幻聴に悩まされていた。タファンは二度と酒を飲まないとヤンに約束するが、ヤンとワン・ユの密書の報告で彼女の裏切りへの不安を払拭できずにいた。一方、皇太后とペガンは、ワン・ユが敵に火薬の材料を売っていたという密告を受け、ワン・ユの廃位とヤン処刑のための策略をめぐらす。皇太后に育てられている皇子マハは、ヤンを母の敵だと信じ、憎んでいた・・・。
罪人として捕らえられたワン・ユが元の都に到着し、民衆は仲間のヤンも殺せと騒いでいた。タファンはヤンを守るため、ワン・ユの調査が始まる前に自ら殺そうとするがヤンに止められる。タファンの力を借りずにワン・ユと自分の潔白を証明すると決めたヤンは、行省の長官たちに協力を求める。一方、皇太后はヤンに罪を着せれば処刑を免れさせてやるとワン・ユに取り引きを持ちかけるが・・・。
ワン・ユが死亡したとの知らせに激しく動揺したヤンは、冷酷なペガンに対抗するためには自分も手段を選ばぬとタルタルに宣言する。タファンは皇太子の冊立を促されて苛立つが、ペガンの提案でマハとアユルシリダラを競わせることに。ヤンはアユルシリダラ勝利のために、ひそかにヨンファを呼び出す。一方、そのころ、ヨンビスはひん死のワン・ユを必死に介抱していた・・・。
マハが我が子のピョルだと知ったヤンは、マハを救うべく寺へ急ぐ。刺客の襲撃から逃げ出したマハは、助けに来たヤンと伯父の使いだというヨム・ビョンスに挟まれ、どちらが味方か迷い、動けない。その時、ヨム・ビョンスはマハの背中に毒矢を放つのだった。一方、国境近くにいたワン・ユとヨンビスの前にタンギセたちが現れる。ヨンビスは負傷しているワン・ユに荷車を走らせるように命じ、荷台から一人で応戦するが・・・。
タファンはヤンに殺される悪夢に悩まされ、再び酒に溺れるように。ヤンを支持する臣下たちは前皇后の件でペガンの罷免を求めるが、ペガンは自ら職を退くと申し出ることで、タファンからのより一層の信頼を得ることに。対立をあらわにしたヤンとペガンは、どちらかが消えるまで戦うと互いに宣言する。一方、皇宮を出たマハは毎日寺で祈っており、ワン・ユはそんな彼を励ましていた。
ソ尚宮がタファンにマハの出生の秘密を話そうとしたとき、ヤンが現れる。ヤンは意識を取り戻したタファンを再び薬で眠らせ、自分の居所である興徳殿に移す。すぐにペガンがタファンを連れ戻しに来るが、ヤンが追い返す。ヤンはペガンとの戦いに決着をつけると決意していた。やがて、タファンの生死も確認できないペガンはヤンの暗殺を計画し、タルタルに私兵を集めさせる・・・。
タファンはヤンにペガンを殺した罪を悔い、許しを請うよう命じるが、ヤンは拒否する。ついにタファンはヤンに宮殿を出て寺へ行き、罪を認めるまで戻ってくるなと命じる。ヤンもペガンも失ったタファンは派閥に分かれていた臣下たちを集め、自分への忠誠を示すためにひれ伏せと命じる。次々と臣下たちがひれ伏す中、タルタルは・・・。一方、コルタはヤンの不在を好機とばかりに、タファンを操ろうと動き出す。
タンギセは、マハがヤンとワン・ユの子であることをタファンに教え、あざ笑う。衝撃を受けたタファンだが、自分が秘密を知ったことをヤンに言おうとするタンギセを斬り、口を封じる。ヤンの皇后即位式の前日、タファンはワン・ユに高麗王への復位を認める。このときタファンは心の中である非情な決断をしていた。ヤンはワン・ユにタファンの詔書を渡し、帰国するワン・ユに最後のお願いをする。
タファンは自分が記憶を失うのが、いつもコルタの運ぶ薬を飲んだ後だと気付き疑念を抱き始めていた。メバク商団の会合に自ら乗り込んだヤンは、正体不明の頭は宮中にいる身近な者に違いないとタファンに報告する。一方、メバク商団と手を組んだ皇太后は、都合がいい人物を新皇后に擁立する計画を進め、コルタは計画の邪魔になるヤンを排除しようと動く。果たして、皇帝タファンと皇后ヤンの運命はいかに・・・。